多くの場所で使用できる便利な決済サービス、PayPay。
最初に設定した支払方法のまま、使い続けている方も多いのではないでしょうか。
残高にチャージして支払う方法と、クレジットカードで支払う方法と、どっちが得なのか気になりますよね。
基本的には、クレジットカード支払いの方がお得になる可能性が高いでしょう。
しかし、あなたの利用状況によっては何のカードが得か異なる場合がありますので、順番に紹介していきます。
- PayPayの支払い方法は、何がお得なのか
- PayPayポイントの付与水準からみて、何のカードがおすすめなのか
PayPayチャージとクレジットカードどっちが得?
PayPayポイントをより得られる可能性が高いのは、「PayPayカード(ゴールド)」を始めとしたクレジット払いです。
一番お得なカードは、ご自身の利用額や頻度、ポイント付与率を比較して検討が必要です。
では、なぜクレジット払いの方がお得と言えるのか、支払方法ごとに見ていきましょう。
PayPayには、支払方法が2種類あります。
- 残高から支払う
- 登録済みクレジットカードから支払う
また、以降の説明で、ポイントの指標として「付与率」と「還元率」を用います。
PayPayポイントは1ポイント=1円で交換可能ですから、それらは同じとみなして構いません。
還元率…利用額に対してもらえるポイントを円換算したときの割合
付与率…利用額に対してもらえるポイントの割合
チャージ払いはキャンペーンによって還元率が変わる
残高のチャージ方法は、6つあります。
いずれもポイントの基本付与率は0.5%で、指定の条件を満たせば0.5%が上乗せされます。
残高チャージ方法 | 手数料 | 基本付与率 | 最大ポイント還元率 |
---|---|---|---|
銀行口座 | 無料 | 0.5% | 1.0%(※) |
PayPayカード | |||
現金(セブン銀行ATM ・ローソン銀行ATMの利用) | |||
Yahoo!フリマ ・Yahoo!オークションの売上金 | |||
PayPayクレジット | |||
ソフトバンク・ワイモバイル まとめて支払い | 毎月初回:無料 2回目以降: 金額の2.5% |
※=「PayPayステップ」適用時
(公式ホームページ「PayPay残高にチャージする」をもとに作成)
「PayPayステップ」は常時適用されているキャンペーンの一種です。
以下2つの条件の両方を前月に達成すると、自動的に当月のポイントが付く割合が+0.5%されるのです。
- 200円以上を合わせて30回支払い
- 合わせて10万円分支払い
時折使う程度の方には、この条件はかなり難しいはずです。
反対に、普段の買い物からPayPayをたくさん使っている方にとっては、気がついたらクリアしている条件かもしれません。
ご自身の状況を踏まえて、判断しましょう。
- 「PayPayステップ」の条件を
- 達成して、チャージ払い(=金額及び頻度が高い) → 1.0%
- 未達成で、チャージ払い(=金額及び頻度が低い) → 0.5%
クレジットカードは会社によって還元率が変わる
PayPayポイントの還元率においては、PayPayカード ゴールドを使用のうえ、「PayPayステップ」の条件を満たした時が最も高いことが分かります。
種類 | 支払方法 | 基本付与率 | 最大ポイント還元率 |
---|---|---|---|
アプリ/カード | PayPayカード | 1.0% | 1.5%(※) |
PayPayカード ゴールド | 1.5% (例外あり) | 2.0%(※) | |
アプリ | その他クレジットカード | ー | ー (カードによって変動) |
(PayPayクレジット) | 1.0% | 1.5%(※) |
※=「PayPayステップ」適用時
(公式ホームページ「クレジットカードを登録」をもとに作成)
「PayPayステップ」については、繰り返しになりますが、以下の両方を満たした場合に適用されます。
- 200円以上を合わせて30回支払い
- 合わせて10万円分支払い
また、「PayPayカード」以外ではPayPayポイントを得ることはできません。
要は、いわゆるポイントの二重取りは不可ということです。
支払いをPayPayに全てまとめたい、PayPayポイントをとにかく貯めたい、という方には、高還元率の「ゴールド」カードがお得になるでしょう。
各カードについては、後に別途ご説明しています。
- 「PayPayステップ」の条件を
- 達成して(=金額及び頻度が高い)
- 「ゴールド」カード払い → 2.0%
- PayPayカード又はPayPayクレジット払い → 1.5%
- 未達成で(=金額及び頻度が低い)
- 「ゴールド」カード払い → 1.5%
- PayPayカード又はPayPayクレジット払い → 1.0%
- 達成して(=金額及び頻度が高い)
- その他カードを使用してクレジット払い → PayPayポイント得られず、カードによる
PayPayクレジットも、ポイント水準が比較的高く魅力的です。
クレジットカードを新たに作らずともよいという点でハードルが低く、おすすめの方法です。
銀行などの口座を登録することで、当月利用した分を翌月引き落としてくれるサービス(旧「あと払い」)です。
残高不足の度にいちいちチャージする必要がないのがメリットです。
まるでクレジット払いのような利用形態であることから、この名称がつけられていると思われます。
PayPayで登録できるクレジットカードの還元率
登録できるカードごとに、ポイント還元率をみていきます。
PayPayカードの還元率
PayPayカードの基本付与率は、1.0%です。
「PayPayステップ」により、最大1.5%まで上げられます。
年会費は永年無料です。
単純にもらえる分だけ気にすればよいのは、嬉しいですよね。
PayPayに対応していない店舗でも、クレジット払いが使えればPayPayポイントを貯められます。
ただし、「PayPayクレジット」にこのカードの利用設定をしないと高付与率のメリットを受けられませんので、ご注意ください。
PayPayカードゴールドの還元率
PayPayカード ゴールドの基本付与率は、1.5%です。
「PayPayステップ」を適用できれば、最大2.0%まで上げることが可能です。
他にも、例えばソフトバンクやワイモバイルの支払いがお得になったり、海外旅行保険が付帯したりと、様々な特典があります。
一方、年会費は11,000円(税込)かかります。
コストと特典を天秤にかけて、検討してみてはいかがでしょうか。
以下のサービスの利用では、基本付与率が1.0%に下がるため注意してください。
- Yahoo!ショッピング
- LOHACO
- PayPayミニアプリ「日用品モール」
また、最大限メリットを得るには「PayPayクレジット」への登録が必須です。
その他カードの還元率
PayPayカード以外のクレジットカードは、2025年1月以降PayPayにて使えなくなる予定です。
今のうちに他の支払方法を検討しておくことをおすすめします。
カードの種類によって、ポイントが付く割合は異なります。
PayPayに登録できるブランドは、以下のとおりです。
- VISA
- Mastercard
上記ブランドであれば、現在お持ちのカードを使うことが可能です。
シェアの高いブランドのなかでは、JCBが使用できません。
また、VISAやMastercardの他のカードを使用しても、PayPayポイントは得られません。
例えば「三井住友カード」や「楽天カード」をPayPayで使用すると、それぞれ「Vポイント」「楽天ポイント」は得られますが、PayPayポイントはもらえません。
もし、PayPayカードの1.0~2.0%より還元率が高いカードを使えば、その方がお得になるということです。
お得なクレジットカードの判断の仕方
結局、どのカードが自分に合っているのか迷う、という方も多いかもしれません。
以下の基準を参考にしてみてください。
- PayPayに支払いをまとめ、PayPayポイントをとにかく貯めたい
→ PayPayカード ゴールドとPayPayクレジットの併用 - PayPayカード以外のメインカードを持っているが、対応店舗ではPayPayを積極的に使いたい
→ PayPayカードとPayPayクレジット、その他カードの併用 - ポイントの種類にこだわりはなく、何より還元率を重視する
→ PayPayカードとその他カードのうち、還元率の高い方
まとめ
この記事では、PayPayの支払方法は何がお得なのかをご紹介しました。
要点をまとめておきます。
- チャージ払いでの還元率は0.5~1.0%
- クレジットカード払いでの還元率は1.0~2.0%
- PayPayポイントをより得られる可能性が高いのは、「PayPayカード(ゴールド)」を始めとしたクレジット払い
- 自分の利用金額や頻度、その他カードのポイント水準を見て検討するべき
今回ご紹介した内容をもとに、他の手段と比較しながら判断してみてはいかがでしょうか。
支払方法の切り替え自体は、非常に簡単です。
早めにお得な使い方に変えて、しっかりとポイントを貯めましょう。
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