PayPayは、スーパーや飲食店・公共料金の支払いなど多岐にわたって使用することができ、今や私たちの生活に欠かせないものになっています。
個人事業主の方もPayPayを使って支払いをしている方が多いと思います。
そして、確定申告の時にどの勘定項目を使えばいいのかわからない・・・という方もいるのではないでしょうか。
ここでは、PayPayにチャージした時の勘定項目について説明します。
- PayPayにチャージした時の勘定項目
- PayPayチャージ仕分けの注意点
PayPayにチャージした時の勘定項目
PayPayを含む電子マネーでの支払いは、プリペイド式・デビットカード式・ポストペイ式の3つのカテゴリーに分類することができます。
PayPayチャージはプリペイド式に分類されます。
プリペイド式 | 会計前にチャージした金額を原資とする |
デビットカード式 | 支払いと同時に預金残高から時期落とされる仕組み |
ポストペイ式 | クレジットカードと連携した電子マネーの一種。代表例はETC |
預け金として管理する場合
- PayPayを含むプリペイド式では、チャージ金額を借方に預け金として仕分ける
- その後のPayPayの支払いで、仕訳の貸方に用いる勘定項目は預け金
例:PayPayにチャージをして、その後物品購入として1,000円使った
借方 | 物品購入 | 1,000円 |
貸方 | 預け金 | 1,000円 |
摘要 | PayPay物品購入 |
PayPayを日頃からよく使う場合には、決算時にチャージの残高があっても特別な処理は必要ありません。
PayPay残高は、貸借対照表の借方に資産として記載されます。
現金として取り扱う場合
では、PayPayをあまり使わない場合はどうすればよいのでしょうか。
PayPayをあまり利用しない方は、チャージした金額を現金に含める方法も選択できる
このような事態では、チャージをしても仕訳せず、取り扱いは現金のままの処理とします。
では、先程のPayPayの支払いの仕訳の例で確認してみましょう。
例:PayPayにチャージした金額から、物品購入として1,000円使った
借方 | 物品購入 | 1,000円 |
貸方 | 現金 | 1,000円 |
摘要 | PayPay物品購入 |
PayPayチャージ仕分けの注意点
ここでは、PayPayチャージ仕分け時の注意点について説明します。
計上のタイミングを揃える
PayPayによる支払いは、使用する回数が少なければ、使用したタイミングでその度に計上してもそれほど手間にはなりません。
しかし、支払う回数が多いと時間もかかるため、決算時に一括処理する方法もあります。
決算時に一括処理が可能な決済方法はプリペイド式のみ
デビットカードとポストペイ式は、使用するごとに計上するしかありません。
利用履歴を残す
PayPayは利用履歴を確認することができるので、必要に応じて印刷するなど、経理処理の資料として保管しておくとよいでしょう。
PayPayの利用履歴の保管方法については以下の記事をご確認ください。
個人と事業の支払いを分ける
事業用にPayPayを使う場合には、個人用と事業用をしっかりと区分する必要なある
個人事業主のように個人用と事業用の区別がつきにくい場合は、特に注意が必要です。
まとめ
この記事では、PayPayチャージをした時の勘定項目について紹介しました。
- PayPayにチャージした時の勘定項目
- PayPayチャージ仕分けの注意点
PayPayチャージ金額を借方に預け金として仕分け、その後の支払いで仕訳の貸方に用いる勘定項目は預け金となります。
確定申告の時に困らないように、日頃から処理を行うことが大切ですね。
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